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七つの大罪 作者 鈴木央の過去作品まとめ。漫画のあらすじや見どころを紹介

はいどーもこんにちわ。ぼくです。

さて今回は『七つの大罪』で超有名な『鈴木央先生』が過去に手がけた作品の紹介になります。

それでは早速いってみましょう!

 

ライジングインパクト(1998-2002年)

プロゴルファーの西野霧亜は仕事の休みを利用し、福島の田舎へ旅行に来ていた。
そこで霧亜は地元の小学生でハーフの少年『ガウェイン・七海』と出会う。
ガウェインの夢は『プロ野球選手になって世界一ボールを遠くへ飛ばすことのできる男になる』ことで、野球でホームラン王になる事こそが世界一の『飛ばし屋』になれると思っていた。
霧亜と出会ったガウェインは、霧亜が女子ゴルフ界の「飛ばし屋」であることを知るが、ゴルフを『おじさんのスポーツ』だとバカにする。
しかし霧亜のドライバーの飛距離を目の当たりにし、その考えは一変、ゴルフに興味を持つこととなる。
その後、霧亜は彼にゴルフを教えることとなるが・・・・
ガウェインには『ゴルフクラブの真芯に光が見える』という天性の飛ばし屋としての才能・・・そして神に与えられし力『ライジングインパクト(太陽の光跡)』が宿っていた。

 

ガウェイン少年がゴルフと出会い、ゴルフを通して人間的に成長し、そしてゴルフで世界一に至るまでのお話です。

この作品『ライジングインパクト』は、ぼくが鈴木央先生の作品に初めて出会った思い出深い作品です。

その当時、ゴリゴリの線の男らしいマッチョな奴らがボッコボコ殴り合いしていたジャンプの漫画の中でひときわ異彩を放っていた当作品。

その繊細な背景と美しいキャラクターのタッチ、そして『アーサー王の伝説』由来の名前を持ったキャラクターや地名。

当時小学生だったぼくにとってそのどれもが魅力的でした。

ジャンプでの連載中一度打ち切りになり、そしてまた正式な連載が再開した数少ない作品です。

そのため単行本3巻の末で、一度話が終わっているのですが、その時のエンディングは別エンドとして単行本にしっかり収録されています。

鈴木央先生の作品の中でも1,2を争うほど面白いです!

 

Ultra Red (2002-2003年)

秋葉道場の息子・秋葉大樹は、家の近くにできた全国展開する巨大な総合格闘技道場・竜炎(ドラゴンフレイム)の門下生に殴る蹴るなどの暴力を日常的に受けていた。
実家の道場の事を悪く言われた大樹は、格闘技選手としては恵まれない体格であったが、その小さな体で日々相手に立ち向かい、父の道場の誇りを守っていた。
しかし日に日に暴力はエスカレートし、ついに大樹は倒れてしまう。
その時一人の少年が現れる。少年は信じられない身のこなしで『竜炎』の門下生の関節を次々に破壊し、一瞬で倒してしまった。
彼の名は『皇閃(すめらぎ せん)』
『破傀拳』と呼ばれる関節破壊を極意とする古流武術の使い手だった。
門下生が他流派の若い拳法使いに敗北したことを知った『竜炎』の館長は、格闘技の世界に新しい時代が到来したと感じ、全国から様々な流派を集めた『日本全国で最強の男』を決めるためのトーナメントの開催を決定する。
トーナメントに参加することになった閃は、文字通り最強の男になるため強敵たちと戦っていく事となる。

 

 ライジングインパクトに引き続き、鈴木央先生が書いた二作品目です。

関節破壊や古流武術など、どこかにありがちなような設定の漫画でしたが、その当時のジャンプ作品の中で群を抜いて戦闘のシーンがカッコよく、そのスピード感やカメラワークが素晴らしく、そして異常にハイレベルでした。

個人的に鈴木央先生の作品の中ではかなり上位にランクインするのですが、なぜか最後は打ち切りになってしまいました。

しかし単行本では最終話の最終戦、そしてその後日談まで加筆して書かれており、非常に満足のいく内容でした。

バトル漫画が好きな方にはかなりおすすめですが、連載していた期間も短かったため、単行本入手はむずかしそうですよね・・・

ちなみに4巻で完結です。

 

 

僕と君の間に(2004-2006年)

幼いころに両親を亡くした、機械いじりが大好きな少年『ホーク』と、その幼馴染の少女『セルマ』の二人は、すべてが人工管理された通称『ヘブン』で平和に暮らしていた。
彼らは外の世界にあこがれ、いつか『ヘブン』から脱出し外の世界へ旅立つことを夢見ていた。
しかしその夢の半ばで幼馴染のセルマは倒れてしまう。
亡き幼馴染の遺志を継ぎ、外の世界へと旅立つホーク。
ヘブンを脱出したホークはその後、高い身体能力を持つ謎の女性『ダリア』と、そのお供のロボット『シルヴァン』と出会い、ともに世界を旅する事となる。

 

鈴木央先生初のファンタジー作品。

ジャンプからウルトラジャンプに移ったこともあり、内容的にも大人向けの内容が多く含まれています(詳しくは書けませんw)

物語の設定も細かく、色々な世界をめぐる話なので、もう少しいろんな世界が回れたのに少しもったしないような気がしました。

単行本は3巻で終わっていますが、鈴木央先生の作品で初めてちゃんと完結したでもあり、伏線自体もしっかり回収されているため、すっきりまとまっている作品となっています。

 

 

ブリザードアクセル(2005-2007年)

3人の優秀な兄を持つ『北里吹雪』は幼いころ何のとりえもなかったため、家族から無視されて育ってきた。
中学生になった吹雪は『誰かに自分を見てもらいたい』という気持ちから、唯一目立てる方法として『ケンカ』を選び、ケンカ三昧の日々を送っていた。
ある日友人とスケート場を訪れた吹雪は、そこで『フィギュアスケート』と運命的な出会いを果たす。
その競技は滑っている間、観客の視線を独り占めできるという、吹雪が夢にまで見たものだった。
フィギュアスケート』に興味を持った吹雪であったが、ケンカ三昧のヤンキーである吹雪に対して、「おまえなんかがフィギュアスケートなんてできるワケない」と地元のフィギュアスケートクラブの生徒たちは笑いものにしたのである。
しかし、そんな彼らの目の前で吹雪は『4回転半』のジャンプを飛んだ。
初心者であるはずの吹雪が4回転ジャンプを飛んだという事に対して、地元のフィギュアスケートクラブのコーチは、吹雪に国内有数のフィギュアスケートクラブの特待生の試験を受験する事をすすめる。
無事試験に合格し、有名フィギュアスケートクラブの特待生となった吹雪は、フィギュアスケート選手になるための厳しい特訓の日々を送っていく事となる。

 

この作品はスポーツ漫画でも珍しい『フィギュアスケート』を題材とした漫画です。

この作品自体フィギュアスケートのプロの方からアドバイスをもらって書いてあることもあり、フィギュアスケートの採点方法、技の名前、プログラムの構成、曲の選び方や練習についてなどかなり詳しく書かれています。

ぼく自身テレビで世界フィギュアなどを見ますが、昔にブリザードアクセルを読んでいたので、「加点方法が~」とか「プログラムの構成が~」みたいなことを見ていてわかるようになりました。

テレビでもフィギュアスケートの放送が多くなった現在、もう一度最初から読み直してみてもいいかな?と思える作品です。

 

 金剛番長(2007-2010年)

雷鳴高校2年の『桜 陽菜子』は「フツーじゃない写メ」を撮るのが趣味の女子高生。
ある日『フツーじゃない写メコレクション』の記念すべき1000枚目に、鋼のような筋肉に尖った角のようなオールバック、古き時代に存在した『番長』のような恰好をした男『金剛晄』と出会う。
陽菜子と同じ学校に転校してきた金剛だったが、彼には目的があり、その目的とは通称『23区計画』を潰す事だった。
『23区計画』とは、強力なリーダーシップとカリスマ性を備えた『番長』と呼ばれる23人を『東京23区』に一人ずつ配置し、そして互いに争わせて最後の一人になるまで戦うわせ、『次世代の支配者』を決めるという・・・日本政府が極秘に進めるプロジェクトだった。
果たして金剛は立ちはだかるすべての番長を倒し、『23区計画』を潰すことが出来るのか?
今、『金剛番長』の戦いが幕を開ける・・・

 

UltraRed以来の本格バトル漫画なので、当時かなりアツくなった思い出がある当作品。

鈴木央先生の作品には珍しくゴリッゴリの漢が主人公です。

とりあえず敵味方がすごく分かりやすく、『善は善』『悪は悪』という感じです。

主人公の金剛は悪に立ち向かい、弱者を助ける・・・まさに『漢』という言葉がふさわしい男です。

物語が非常に分かりやすく、金剛がとりあえずボッコボコにされながらも最後の最後に勝利するという王道の物語です。

こういう話によくある『23人番長いるけど名前しか出てこないパターン』とかではなく、その辺はある程度ちゃんと書かれています。

暑苦しい漢の戦いが見たい方にはおススメです!

 

ちぐはぐラバーズ(2012年)

由緒正しき剣道場『天原剣道場』の夫婦には子供がなく、そのため養子を迎え入れる事となった。養子として迎え入れられたその女の子の名は『爽』。
爽は養子に来た翌日、遊びに行った公園で捨てられていた幼い子供を連れて帰った。夫婦はその男の子も養子として迎え入れ、『無心』と名付けた。
爽と無心は両親の愛情を受け元気に育った姉弟だったが、爽が11歳の時、両親は交通事故にあい他界してしまう。
その後祖父に育てられた爽と無心だったが、道場の跡取りの問題もあり、17歳になった爽は、近くにある土門剣道場の次男『海』と結婚をかけて剣道での勝負をすることになる。
幼いころより爽を慕っていた無心だったが、その思いはいつしか恋心となっており、爽の結婚がかかった勝負に『待った』をかけてしまう。
絶対に負けられない勝負に無心は、かつて剣聖と呼ばれた男が生み出したとされる秘剣『閃雷の太刀』を放ち、見事勝利をおさめたのであった。
結婚がかかった勝負に『待った』をかけてしまったことにより、爽に自分の思いを知られてしまった無心は爽に恥をかかせた事に対して謝罪するが、実は爽も無心の事を想っており、お互い両想いだという事がわかり・・・?
一つ屋根の下、剣道ラブコメここに開幕!!

 

剣道を題材としたラブコメ

鈴木央先生の絵はどちらかというと少女漫画的女性っぽいタッチの絵なので、ラブコメのような作品にはぴったりマッチします。

しかし剣道の試合のシーンなど、バトル漫画などを描いていた先生らしいスピード感のあるハイレベルな描写になっています。

ライジングインパクトの霧亜とガウェインのような『年上のおねえさん』と『少年』のラブコメで思わずニヤニヤしてしまうようなシーンが多々あります。

上巻下巻の2冊で終わっているのが惜しい所ですが、ラブコメ好きには是非読んでほしい作品です!

 

おわりに

今回は『七つの大罪』で有名な鈴木央先生の作品についての紹介でしたがいかがでしたか?

今回改めて作品をまとめて思ったのですが・・

 

鈴木央先生の漫画書く速度やばくないですか? 

 

1998年の『ライジングインパクト』以来、ほぼ休まず漫画書いてますよね?

 

ちなみに鈴木央先生はライジングインパクトの初期段階では

 

アシスタントを雇っていません。

 

にもかかわらずほぼ毎週ジャンプに載っていました。

その後コミックスのおまけページなどでアシスタントを一人雇ったことを書いてありますが、後にその女性と結婚し、現在は二人でマンガを書いているようです。

 

ちなみに上の作品のところには書いてありませんが、2011年には『神契り』という作品を集中連載、そして『ちぐはぐラバーズ』『七つの大罪』の読み切りを発表しています。

 

更にやばいのが・・・・

僕と君の間に』と『ブリザードアクセル』、『ちぐはぐラバーズ』と『七つの大罪』は

 

連載時期がかぶっています。

 

同時に連載とかできるんですね・・・

バクマン。』読んで漫画家さんのヤヴァイ生活サイクルが世間に全露出することになりましたが、みんなそういう感じではないんですね・・・・

 

というか鈴木央先生が特殊なのか・・・?

 

とりあえずめっちゃ書くの早いんですね・・・

 

さてそんな速筆の鈴木央先生の作品ですが、『七つの大罪』の物語もますます面白くなり今後の展開が非常に楽しみですが、ちょっと気が向いた時には先生の過去作品も手に取って読んでみてはいかがでしょうか?

今回はそんな感じで!

 

オワリ

 

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