はじめに
※この記事は、以下の時系列まとめ記事の続きです。
まだ読んでいない方は、先にこちらからどうぞ。
→ キングダムハーツ時系列まとめ【前編】
はいどーもこんにちは。ぼくです。
以前このブログでは、
『キングダムハーツ』シリーズの物語を
前編・後編の2本の記事に分けて、時系列順に整理しました。
前編では、
KHからKH2前半、358/2 Daysまで。
後編では、
KH2後半、Re:coded、そしてDDDまで。
とにかく
「話がややこしすぎて迷子になる」
という人向けに、
感情や考察はなるべく抜きで、
出来事と因果関係だけを並べた内容です。
で、後編まで読み終えた人なら、
たぶんここで一度こう思ったはずです。
「なるほど、ここまでは分かった。
……でも、まだ全然終わってなくない?」
その感覚、かなり正しいです。
※XIII機関については、人数や立場が多く混乱しやすいため、
こちらの記事で個別に整理しています。
→ キングダムハーツ XIII機関まとめ
一見すると、あそこで物語が一区切りついたようにも見えます。
でも実際には、
マスター・ゼアノートの計画は
そこで終わっていませんでした。
Re:codedでは
「世界は救われたが、人の物語はまだ終わっていない」
という事実が示され、
DDDでは、ソラとリクがキーブレードマスター試験を受けている裏で、
さらに大きな計画が進んでいたことが明らかになります。
ここまでで、
・敵が何をしようとしているのか
・誰が未回収のまま残っているのか
・物語が次に向かう方向
このあたりは、もう全部そろっています。
ただし。
そろっているだけで、まだ回収はされていません。
その「回収」が本格的に始まり、
そして――
ソラたちとマスター・ゼアノートの野望をめぐる戦い、
いわゆる「ダークシーカー編」が完結するのが、
この先に続く
キングダムハーツIII です。
とはいえKH3は、
いきなり新しい話が始まる作品ではありません。
前編・後編で整理してきた
未回収の伏線や存在、そしてゼアノートの目的を、
実際に回収し、決着をつけるための物語です。
そのために用意されたのが、
-
キングダムハーツ0.2 バース バイ スリープ フラグメンタリーパッセージ
-
χ Back Cover
という2つの作品でした。
ただ、この2作。
時系列だけで追うと、正直かなり分かりづらいです。
「結局、KH3の前に何を知っておけばいいの?」
と迷った人も多いと思います。
そこでこの記事では、
前編・後編の“続き”として、
時系列ではなく
**「理解する順番」**で物語を整理していきます。
KH3がよく分からなかった人も、
これから遊ぼうとしている人も、
「なるほど、そういう話だったのか」
と整理できるところまで一緒に進めていくつもりです。
それでは、
ここから続きを見ていきましょう。

- はじめに
- この記事で扱う範囲と役割
- 後編までで残っていた未回収の問題
- キングダムハーツ0.2 バース バイ スリープ フラグメンタリーパッセージの役割
- χ Back Coverの役割
- キングダムハーツ3で回収される物語
- まとめ|ダークシーカー編はここで完結する
この記事で扱う範囲と役割
この記事は、
前編・後編の続きとして、
KH3を理解するために必要な部分だけを整理する記事です。
ここで扱う作品は、次の3つ。
目的はシンプルで、
-
0.2とχ Back Coverが
なぜ用意されたのか -
それがKH3で
どう回収されるのか
この2点を分かる形にすることです。
前編・後編のように
細かい時系列を追う記事ではありません。
「ここを知っておけばKH3で迷わない」
というポイントだけを拾っていきます。
後編までで残っていた未回収の問題
前編・後編で、
KHシリーズの物語はかなり整理できました。
敵が誰で、
何を目的に動いていて、
どこで話が一区切りついたのか。
ここまでは、はっきりしています。
ただ、後編のラスト時点では、
いくつかの重要な点が「分かったまま、回収されていない」状態でした。
ゼアノートの計画は、まだ終わっていなかった
KH2で当時のXIII機関は壊滅しました。
でもDDDで明らかになったのは、
それが計画の失敗ではなく、途中経過だったという事実です。
敵の正体や目的は見えてきた。
でも、どう決着がつくのかはまだ分からない。
これが、後編終了時点の状況でした。
重要なキャラクターが、まだ揃っていなかった
後編の時点では、
-
行方がはっきりしていないキャラ
-
状態が未確定のまま残っている存在
が、いくつもいました。
「その人たちはどうなったのか?」
「そもそも戦いに参加できるのか?」
このあたりは、
KH3に入る前には分からないままです。
過去の物語が、まだ整理されていなかった
DDDまでの時点では、
物語の“現在”は整理できていました。
でも、
-
キーブレード戦争とは何だったのか
-
なぜ光と闇は対立しているのか
-
ゼアノートは、なぜあの思想にたどり着いたのか
こういった
シリーズの根っこに関わる部分は、
まだ断片的にしか語られていません。
KH3では、
これらの要素が急に重要になります。
だからこそ、
ここを知らないまま進むと
「話は進んでいるのに、意味が分からない」
という状態になりやすい。
ここまでが、
後編終了時点での状況整理です。
この先では、
ここで挙げた未回収の問題が、
それぞれどの作品で、どう補われていくのかを見ていきます。
まずは、
アクアの不在と闇の世界を描いた
キングダムハーツ0.2 バース バイ スリープ フラグメンタリーパッセージ
から整理していきましょう。
キングダムハーツ0.2 バース バイ スリープ フラグメンタリーパッセージの役割
まず整理しておきたいのが、
キングダムハーツ0.2 バース バイ スリープ フラグメンタリーパッセージ
が、物語の中でどんな位置づけの作品なのか、という点です。
※本記事では以降、
**「キングダムハーツ0.2 BBS」**と表記します。
この作品では、
『キングダムハーツ』(1作目)のクライマックスと同時期に起きていた出来事と、
闇の世界に落ちたアクアがその後どうなったのか、
そして**キングダムハーツIIIへ向かう状況**が描かれています。
キングダムハーツ0.2 BBSが描いている時間軸
キングダムハーツ0.2 BBSの物語は、
『キングダムハーツ』(1作目)の終盤、
ソラ・リク・王様が闇の扉を閉める場面と
ほぼ同じ時間軸で進んでいます。
光の世界では戦いが終わり、
世界が救われようとしているその裏で、
アクアは闇の世界に取り残されたまま、
一人で戦い続けていました。
この作品は、
1作目の「その後」を描く後日談ではなく、
同じ瞬間に、別の場所で起きていた出来事を描いた物語です。
闇の世界に落ちたアクアは、どうなったのか
キングダムハーツ0.2 BBSでは、
闇の世界に落ちたアクアのその後が描かれます。
彼女は、
-
自分の闇
-
テラやヴェントゥスの幻影
に揺さぶられながらも、
心が折れたり、立ち止まったりすることなく、
孤独な状況の中で戦い続けていました。
ここで描かれているのは、
追い詰められていく姿ではありません。
闇の世界という過酷な場所で、
それでも自分を保ち、前に進み続けるアクアの姿です。
非常によく似ているため間違われやすい
ヴェントゥスとロクサス、そしてソラの関係は、
物語の理解に直結する重要な要素ですが、
ここでの説明は省略します。関係性を詳しく知りたい方はこちら。
→ ロクサス・ヴェントゥス・ソラの関係性まとめ
エンディング後に示される、キングダムハーツ3への流れ
キングダムハーツ0.2 BBSは、
クライマックスで1作目と時間軸が重なり、
その後のエンディングで、
物語がキングダムハーツ3へ向かう形で終わります。
この構成によって、
-
1作目のラストと同時期に起きていた出来事
-
闇の世界に残されたアクアの状況
-
その先に控える新たな戦い
が、一続きの流れとして整理されます。
キングダムハーツ0.2 BBSの役割まとめ
整理すると、
キングダムハーツ0.2 BBSの役割は次の通りです。
ゲームプレイとしては短めですが、
キングダムハーツ3を理解するうえで、
前提として知っておく必要のある物語になっています。
χ Back Coverの役割
キングダムハーツ χ Back Cover は、
シリーズ最古の時代を描いた
『キングダムハーツ χ/Union χ』の物語を、
予知者たちの視点から整理した映像作品です。
この作品で描かれているのは、
キーブレード戦争が起きる直前の出来事です。
0.2 BBSが
「1作目と同時期に、別の場所で起きていた出来事」を描いた作品だとすると、
χ Back Coverは、
物語のいちばん過去で、何が起きていたのかを整理する役割を持っています。
マスター・オブ・マスターと6人の弟子
χ Back Coverの中心にいるのが、
マスター・オブ・マスターと、
彼に選ばれた 6人の弟子 です。
この時代には、
マスター・オブ・マスターと弟子たちによって、
キーブレード使いたちの世界が管理されていました。
マスター・オブ・マスターは、
未来を見る力を使って
予知書(ブック・オブ・プロフェシー)を作り、
そこには
「世界が闇に覆われ、滅びへ向かう未来」
が記されていました。
5人の予知者と、それぞれに与えられた使命
マスター・オブ・マスターが姿を消す直前、
5人の弟子にはそれぞれ異なる使命が与えられます。
-
イラ
予知者たちのまとめ役となるリーダー -
インヴィ
他の予知者を監視し、均衡を保つ役割 -
アセッド
イラを支えつつ、武力で秩序を守ろうとする立場 -
グウラ
予知書に記された「裏切り者」を見つけ出す役割 -
アヴァ
争いに参加させない子どもたち
「ダンデライオン」を育て、未来に光を残す役割
全員が
「世界を守る」という目的を持っていましたが、
与えられた使命と立場は、それぞれ違っていました。
6人目の弟子・ルシュの役割
5人の予知者とは別に、
もう1人、特別な立場の弟子がいます。
それが
ルシュです。
ルシュには、
-
予知書は渡されない
-
マスターの「目」を組み込んだキーブレードを託される
-
謎の黒い箱を預けられる
-
未来を「傍観し続ける」
という役割が与えられました。
彼は、
戦争を指揮する立場でも、
世界を治める立場でもありません。
出来事を見届け、記録し続ける存在として、
物語の裏側に置かれています。
なぜキーブレード戦争が起きたのか
マスター・オブ・マスターが姿を消した後、
世界では次のような問題が重なっていきます。
-
予知書に存在する「失われた1ページ」
-
ユニオン(各勢力)の中に「裏切り者がいる」という情報
-
誰が何を知っているのか分からない状況
予知者たちは、
それぞれ自分に与えられた使命を果たそうとしますが、
互いの行動や判断を信じきれなくなっていきます。
結果として、
-
協力関係は崩れ
-
ユニオン同士の対立が激化し
-
争いは止められなくなっていく
こうして、
キーブレード戦争が勃発します。
χ Back Coverでは、
明確な「悪意ある裏切り者」は描かれていません。
同じ目的を持っていても、
情報と役割が分断されたことで、争いが避けられなくなった
という構造が示されています。
χ Back Coverで押さえておくべきポイント
この作品で整理できるのは、次の点です。
-
キーブレード戦争が起きるまでの具体的な流れ
-
マスター・オブ・マスターと6人の弟子の関係
-
予知・使命・裏切りという要素が生んだ対立構造
χ Back Coverは、
「昔の出来事を知るための話」ではなく、
キングダムハーツ3で語られる思想や対立を理解するための前提
として位置づけられています。
χ Back Coverのまとめ
-
キーブレード戦争は、突然起きたものではない
-
マスターと弟子たちの関係が、その原因になっている
-
この時代の出来事が、後の物語にも影響を与えている
ここまでを押さえておけば、
キングダムハーツ3で
「なぜこんな話が急に出てくるのか」
と迷うことは少なくなります。
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キングダムハーツ3で回収される物語
――ダークシーカー編の完結。
ここまでで、
-
後編(DDDまで)で残されていた未回収の問題
-
キングダムハーツ0.2 BBSで描かれた「現在の状況」
-
χ Back Coverで整理された「物語の過去」
が、すべてそろいました。
キングダムハーツIIIは、
これらを回収し、
ソラたちと マスター・ゼアノート の物語
――いわゆるダークシーカー編に
明確な決着をつけるための作品です。
キングダムハーツとは何か
ゼアノートの目的を理解するために、
まず 「キングダムハーツとは何なのか」 を改めて整理しておきます。
キングダムハーツとは、
「世界のすべての心が還る場所」であり、
同時に「すべての心が生まれる場所」です。
いわば、
万物の根源となる“究極の心”であり、
神のような力を持つ存在でもあります。
このキングダムハーツを開くことは、
-
世界そのものを作り替えること
-
圧倒的な力を手に入れること
を意味します。
そのため、
シリーズを通して、
ゼアノートをはじめとする敵たちは、
このキングダムハーツを手に入れようとしてきました。
マスター・ゼアノートの最終的な目的
マスター・ゼアノートが目指していたのは、
キングダムハーツを開くことでした。
彼は、
人の心にある闇の深さに絶望し、
現在の世界はすでに不完全だと考えるようになります。
そこでゼアノートは、
-
キングダムハーツを開き
-
世界を一度すべて無に戻し
-
自らが光と闇を管理する新しい世界を作り直す
という結論に至りました。
つまり、
彼の目的は
「光と闇を均衡させる」ことではなく、
世界を一度リセットし、再創造することです。
(キー)ブレードと真のXIII機関
そのキングダムハーツを開くために必要だったのが、
伝説の鍵である
χ(キー)ブレードです。
χブレードを完成させる条件が、
-
7つの純粋な光
-
13の純粋な闇
を衝突させることでした。
この条件を満たすために、
ゼアノートは自らの心を分け与え、
真のXIII機関を結成します。
ここで重要なのは、
-
13の闇(メンバー)をそろえること自体は目的ではない
-
キングダムハーツを開くために13人(闇)が必要だった
という点です。
DDDまでで示されていた計画は、
KH3でいよいよ実行段階に入ります。
未回収だった存在と問題の回収
キングダムハーツ3では、
これまでシリーズの中で
「問題として残されてきた存在」が
一つずつ回収されていきます。
-
闇の世界に取り残されていたアクア
-
長い眠りについていたヴェントゥス
-
分断されていた心や存在
これらはすべて、
前作までで提示されていた課題です。
KH3は、
それらを放置せず、
物語としてきちんと決着をつけていく構成になっています。
キーブレード戦争の再現と終結
χ Back Coverで描かれていた
キーブレード戦争は、
過去の出来事でした。
キングダムハーツ3では、
その構図が現代で再現されます。
-
光の守護者
-
真・XIII機関
という形で対立が整理され、
最終的に
ダークシーカー編としての戦いが終結します。
エンディングが示すもの
戦いの末、
ゼアノートはエラクゥスとの対話を通して、
-
世界は自分が支配しなくても成り立つこと
-
光は人々の手に委ねられるべきものだということ
を受け入れ、
自らの支配を手放します。
世界は、
次の世代――ソラたちに託される形で、
物語に一区切りがつきます。
キングダムハーツ3は「回収と完結の物語」
キングダムハーツ3は、
-
新しい謎を増やす物語ではなく
-
世界観を広げるための作品でもありません
前編・後編から積み重ねてきた
未回収の問題に答えを出すための物語です。
0.2 BBSとχ Back Coverで整理した
-
現在の状況
-
過去の因縁
-
敵の本当の目的
これらを踏まえたうえでKH3を見ることで、
「なぜこの戦いが起きたのか」
「なぜここで決着がつくのか」
が、迷わず理解できるようになります。
それが、
ダークシーカー編の完結です。
※補足|ダークシーカー編のその後について
本記事では、
ソラたちとマスター・ゼアノートの戦い――
ダークシーカー編の完結までを扱ってきました。
その後の物語は、
キングダムハーツ メロディ オブ メモリー
で描かれています。
ただし、この作品で語られるのは、
新たな大きな戦いではありません。
-
これまでの出来事の整理
-
ソラが消えた後の状況
-
次の物語へ進むための準備
といった、
次の章へ向かうための導入にあたる内容が中心です。
また、
キングダムハーツIVについては、
現時点ではトレーラーや多少の情報が掲載されている
公式サイトのみが公開されており、
物語の詳細はまだ明らかになっていません。
そのため本記事では、
ダークシーカー編の完結までを一区切りとし、
その先の物語については、
別の記事であらためて整理する予定です。
まとめ|ダークシーカー編はここで完結する
この記事では、
前編・後編の続きとして、
-
キングダムハーツ0.2 BBSで描かれた
1作目と同時期に起きていた出来事 -
χ Back Coverで整理された
キーブレード戦争に至るまでの過去 -
そして キングダムハーツIIIで
何が回収され、どこに決着がつくのか
を、時系列と役割だけに絞って整理してきました。
キングダムハーツ3は、
新しい物語が始まる作品ではありません。
-
長く続いてきた
ソラたちとマスター・ゼアノートの対立 -
未回収のまま残されてきた存在や問題
-
ゼアノートの目的と、その結末
これらに
はっきりとした区切りをつけるための物語です。
キングダムハーツ0.2 BBSとχ Back Coverは、
物語を補足するための寄り道ではなく、
キングダムハーツ3を正しく理解するために欠かせない前提でした。
ここまで整理したうえでキングダムハーツ3を見ると、
-
なぜこの戦いが起きたのか
-
なぜこのメンバーがそろったのか
-
なぜここで物語が完結するのか
が、迷わず理解できるようになります。
ダークシーカー編は、
突然終わったわけでも、
投げっぱなしで終わったわけでもありません。
長い時間をかけて積み重ねてきた物語と複線を回収し、
きちんと区切りをつけた完結編。
それが、
キングダムハーツ3です。
