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【キングダムハーツ2】ロクサス編はなぜわかりにくい?358/2 Daysとの関係を解説

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はいどーもこんにちは。ぼくです。

突然ですが、皆さんは
「キングダムハーツII(KH2)」を
初めてプレイした時のことを覚えていますか?

前作のラストで、
ソラ、ドナルド、グーフィーの3人が
「光へ続く道」を歩んでいく爽やかな終わり方を見て、

「さあ、次はどんな冒険が待っているんだ!」

と鼻息荒くディスクを読み込ませたあの日。

……

始まったのは、
全く知らない金髪の少年が、
知らない友達と、
知らない街で、
アイスを食いながら夏休みを過ごす物語でした。

「あれ、ディスク間違えたかな?」

「ソラは? ドナルドは? グーフィーは?」

「というか、このロクサスって誰だよ!」

そんな風に混乱したまま、
気づけば数時間が経過していた……

という経験、きっと僕だけじゃないはずです。

今回は、

なぜKH2のロクサス編が
あんなにも「わけがわからない」のか。

そして、

後に追加された
『358/2 Days』との関係を知ることで、
あの夏休みがどう変化するのかを
ガッツリ語っていこうと思います。


キングダムハーツ2のロクサス編がわかりにくい理由

まず、声を大にして言いたい。

KH2の冒頭をプレイして
「意味がわからん!」となるのは、

プレイヤーとして100点満点の反応です。

むしろ正解。

なぜあんなにも
置いてけぼり感を食らうのか。

その理由は主に4つあります。


主人公がいきなりソラではない

RPGの続編において、
前作の主人公が続投するのは
基本中の基本。

それなのに、KH2はいきなり
新キャラ「ロクサス」の視点で始まります。

プレイヤーは
ソラを操作する準備万端で
コントローラーを握っているのに、

出てくるのは
「トワイライトタウン」という
見知らぬ街の少年。

このギャップが
まず最初の混乱を生みます。


前提説明がまったくない

ロクサス編が始まっても、

「彼は何者で、なぜここにいるのか」

という説明は一切ありません。

それどころか、

謎の白い怪物(ノーバディ)に襲われるわ、

▶ハートレスとノーバディの違いとは?

赤い服の男(ディズ)が
モニター越しにブツブツ言ってるわ、

さらには謎のコート集団が
「我らが主……」とか言い出すわ。

専門用語のオンパレードなのに、

ロクサス自身も「?」という状態なので、
プレイヤーも一緒に「?」となるしかない
構造になっています。


13機関・ノーバディの説明不足

当時はまだ
「ノーバディ」という存在自体が新設定。

心がない存在だとか、
記憶がどうだとか、

そんな設定が小出しにされるだけで、
全体像が見えません。

「13機関」についても、

GBAで発売された
『チェインオブメモリーズ(CoM)』を
遊んでいないと、

さらに置いてけぼりを食らう仕様でした。

各メンバーの立ち位置まで把握しておくと、ロクサスの状況もより立体的に見えてきます。
キングダムハーツ13機関メンバー一覧|ロクサス含む全員の名前と役割まとめ 


意図的に伏せられている情報構造

実はこれ、
制作者側の「術中」にはまっているんです。

ロクサス編は、

「ロクサスが自分の正体を知っていく過程」を
プレイヤーに追体験させるための
構成になっています。

彼が感じている違和感。

自分の居場所が
偽物かもしれないという恐怖。

それを共有させるために、
あえて情報を遮断しているんですね。

だから、

初見で「わけがわからない」と感じたあなたは、
ロクサスの心とシンクロできていたということ。

安心してください、正常です。

ロクサスは何者?KH2だけでは理解しきれない理由

さて、物語を進めていくと、

ロクサスの正体が
「ソラのノーバディ」であることが判明します。


ソラのノーバディという設定

前作『KH1』の終盤、

ソラはカイリの心を取り戻すために
自分をキーブレードで刺し、ハートレスになりました。

その瞬間に、

ソラの肉体を媒介として生まれたのが
ロクサスです。

 

本来、ノーバディは
「元の人間の記憶」を持っているはずなのですが、

ソラがすぐに人間(光の存在)に戻ってしまったため、
ロクサスにはソラの記憶がありません。

これが「記憶と存在のズレ」を生み、
彼をさらに孤独にさせます。

ロクサスとソラは同一存在なのか、それとも別人なのか。
ここを整理しておくと、消える意味も理解しやすくなります。


なぜ消えるのか

ロクサス編の最後、

彼は眠りについていたソラと再会し、
一つに溶けて消えてしまいます。

「俺の夏休み……終わっちゃった」

というあの名セリフ。

切なすぎて胸が締め付けられますが、

KH2単品でプレイしていると、

「結局、彼は何のために生まれて、
なぜあんなに悲しそうに消えていったのか」

がいまいち腑に落ちないんですよね。

「ソラが目覚めるために必要なパーツだったんだよ」と
言われればそれまでですが、

彼が一人の人間として何を想い、
誰のために戦っていたのか。

その背景が、
KH2だけでは描ききれていないんです。

感情は伝わる。

でも、

設定としてはパズルのピースが
数枚足りない。

そんな状態が、
KH2のロクサス編なんです。


358/2 Daysとの関係|なぜ補完作品と言われるのか

そこで登場するのが、

ニンテンドーDSで発売された
(現在はHD版で映像化されている)

『KH 358/2 Days(スリーファイブエイト デイズ オーバー ツー)』です。

この作品こそが、

KH2ロクサス編というパズルを完成させる
「最後のピース」と言っても過言ではありません。


358/2 Daysで描かれる日常

このゲームで描かれるのは、

ロクサスが13機関にいた
「358日間」の物語です。

KH2では数日の夏休みしか描かれませんでしたが、

実はその前に、

彼にはかけがえのない日常がありました。

夕暮れの時計塔で、

親友のアクセル、
そして三人目の友人であるシオンと、

シーソルトアイスを食べる日々。

あのアイスには、ちゃんと意味があります。
ただの演出ではありません。


アクセル・シオンとの関係

なぜKH2で、

アクセルはあんなにも必死に
ロクサスを連れ戻そうとしたのか。

なぜロクサスは、

「この思い、心は自分のものだ!」

と感情をあらわにしたのか。

『358/2 Days』をプレイすると、

その理由が痛いほどわかります。

彼らにとってのあの場所は、

ただのアイスを食べる場所ではなく、

「自分がここにいてもいいんだ」と
証明できる唯一の居場所だったんです。

ロクサス、アクセル、シオンの関係性を整理すると、
358の重みがよりはっきりします。


KH2冒頭の“夏休み”の重みが変わる

『358/2 Days』を知った後に、

もう一度KH2のロクサス編をプレイしてみてください。

断言したくなるほど、

最初から最後まで胸にくるものがあります。

ただのチュートリアルだと思っていたあの7日間が、

実は「奪われた日常の残滓」であり、

彼が最後に見せた全てを理解したような、
悲しいような…やるせないような笑顔が
どれほど覚悟の上でのものだったのか。

「358/2 Days を知っていると、KH2の見え方が180度変わる」。

これは決して誇張ではありません。


キングダムハーツ2ロクサス編は本編なのか?

よくネットの掲示板などで、

「KH2のロクサス編は長すぎる」
「早くソラを使わせろ、あそこは前座だ」

なんて意見を見かけることがあります。

しかし、僕は断固として言いたい。

ロクサス編こそが、
KH2という物語の核心であると。


前座ではない理由

KH2のテーマの一つに
「心の在り処」があります。

心を持たないはずのノーバディであるロクサスが、

誰よりも激しく葛藤し、
誰かを想い、
涙を流す。

この皮肉な美しさこそが
キングダムハーツの醍醐味です。

もしロクサス編がなくて、

いきなりソラが目覚めるところから
始まっていたら、

KH2はただの
「正義の味方が悪を倒す勧善懲悪モノ」で
終わっていたかもしれません。


ロクサス編があるからソラ編が活きる

ソラは明るく前向きな主人公ですが、

その裏には、

消えていったロクサスの願いや悲しみが
積み重なっています。

プレイヤーがロクサスとして過ごした
あの数時間は、

決して無駄な足止めではありません。

「ソラの中にロクサスがいる」という事実を、

プレイヤー自身の身体感覚として
刻み込むための儀式なんです。

ロクサス編は前座ではなく、

KH2という物語の
「魂」にあたる部分なんだと思います。


358/2 Daysはプレイすべき?映像版でも理解できる?

ここまで読んで、

「ロクサスのこと、もっと知りたくなったわ……」

と思ってくれた方へ。

今から『358/2 Days』に触れるには、

大きく分けて2つの方法があります。


DS版(オリジナル)は体験として価値がある

もし中古でDS版を手に入れられるなら、

実際にプレイする価値は十分にあります。

「毎日コツコツと任務をこなし、
その帰りにアイスを食べる」

というゲームサイクルそのものが、

ロクサスの日常を体験することに
直結しているからです。

プレイした当時、PS2やゲームキューブなどで
美しいグラフィックの作品がバンバン発売されていた
時期でしたが、その当時でも358/2Daysはグラフィックも
決して綺麗とは言えない作品でした。

発売から何年もたった現在では
グラフィックはおろか

操作性すらも今の基準だと
少し厳しい部分もあります。

でも、あのラストバトルの感情移入は、

自らの手で操作してこそ
味わえるものがあります。

個人的には古いDSを手に入れてでも
ぜひプレイしてほしい作品です。


HD版(1.5+2.5等)は映像収録

現在、PS4やSwitch、PCなどで遊べる
『KH1.5+2.5 リミックス』には、

本作が「映像作品」として
収録されています。

「物語の補完」という目的であれば、

この映像版を見るだけで
十分すぎるほど理解できます。

追加のダイアリーなども読めるため、
設定の深掘りもバッチリです。


結論:どっちでもいいから「触れて」ほしい

プレイ勢のこだわりを言えば、
先にも触れたとおり

「DS版をやってくれ!」となりますが、

今の時代、

手軽に高画質で物語を追える
映像版も素晴らしいものです。

大切なのは、

ロクサスという少年が、

確かにあそこで生きていたという
記録を知ること。

それだけで、

あなたのKH2体験は、

ただの「ゲームクリア」から
「忘れられない思い出」へと
昇華されるはずです。


さて、長々と語ってきましたが、いかがだったでしょうか。

KH2のロクサス編は、

確かに最初は不親切で
わかりにくいかもしれません。

でも、その「わからなさ」こそが、

彼が抱えていた孤独そのものだったんです。

もし、まだロクサスの物語を
深く知らないという方がいたら、

ぜひこの機会に
『358/2 Days』の扉を叩いてみてください。

次にKH2を起動した時、

トワイライトタウンの夕日が、

今までとは違った色に見えることを
約束します。

それでは、今日はこのへんで。

また次の記事でお会いしましょう。バイバイ。

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